英国ロンドンにあるキュー植物園は日本との関りも深く、日本の建造物である勅使門や民家の他、夏には七夕フェスティバルが開催されています。

■勅使門

キューの勅使門(天皇のお言葉を伝える使者だけが出入りする門)は、京都の西本願寺唐門を5分の4に縮小して複製したもので、1910年にロンドンで開催された日英博覧会に出展されたものです。博覧会終了後解体され、キュー植物園に移築されました。周りを日本庭園に囲まれ、今ではキュー植物園の人気スポットの一つです。

■日本庭園

勅使門を中心とした面積約5,000㎡の庭園。庭園は3つの空間で構成され、全体構成は回遊式の枯山水庭園となっています。

「静寂の庭」茶庭の露地を思い出させる落ち着いた穏やかな雰囲気。

「躍動の庭」枯山水により滝、山、海洋等の雄大な自然風景を表現。

「調和の庭」上記の静と動を結びつける役割を担っている。

■民家ハウス

2001年に愛知県岡崎市から移築された日本の古民家です。1900年頃の建物。周りはバンブーガーデンに囲まれています。

■句碑

雀等も人を恐れぬ国の春 虚子

Even Sparrows Freed from all Fear of man England in Spring

近代日本における有名な俳人の1人である高浜虚子が、1936年にキュー植物園を訪れた際に読んだものです。1979年に上記の俳句が刻まれた自然石の句碑が設置されました。